森末由美子

Morisue Yumiko

1982 京都生まれ
2009 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画修了
2010 個展「ある日静かに」INAXギャラリー2(東京)
アートコートフロンティア 2010 #8 アートコートギャラリー(大阪)
2011 転置 @kcua(京都)
2013 NOW JAPAN Kunsthal KAdE Amersfoort(オランダ)
2015 学園前アートウィーク2015(奈良)
2016 日常の中のドラマ展 A-Lab(兵庫)
2019 個展「十一」ギャラリーほそかわ(大阪)
1982 Born in Kyoto
2009 M.F.A. in Printmaking, Kyoto City University of Arts
2010 “Quietly on a day” INAX Gallery 2, Tokyo
“Art Court Frontier 2010 #8” Art Court Gallery, Osaka
2011 “Displacement” @kcua,Kyoto
2013 “NOW JAPAN” Kunsthal KAdE Amersfoort, Netherland
2015 “Gakuenmae Art Week 2015” Nara
2016 “Drama in Everyday life 2016” A-Lab, Hyogo
2019 “Juichi” Gallery Hosokawa, Osaka

推薦文

細川佳洋子(ギャラリスト)

森末由美子はありふれた日用品に精緻な手作業を施し作品をつくる。
森末の生み出した「つくりもの」は一片の綻びも見せずに毅然と存在するが、ふとした瞬間にこちらに眼差しを向ける「いきもの」のような気配を感じさせることがある。
息をのむような隙のない完成されたかたちをブレなく表現し続けることができるのは彼女の生来の手先の器用さがなせる業であろうが、最初のひと繰からその手が構想した通りのかたちに正確に編み上げていく技は、完成イメージから逆算して構成を考えていくという行程をもつ版画を学ぶうちに会得したものではないかと思う。
手跡を感じさせない綿密周到なつくりと論理的な思考をもちつつもその作品が手元で愛でたくなるような温かみと微かなユーモアを感じさせるのは、生きものだけでなく万物がもつ変化という宿命を無意識のうちに織り込んでいく作家の感性の賜物かもしれない。
つくり手は抒情を排した作品を志向するが、観る人は「つくりもの」には宿らない生の気配を享受したいと思っている。
いまはつつましく日常的なものの存在がことさらつよく愛おしい。