第3回
PATinKyoto

京都版画トリエンナーレ2022

3rd PATinKyoto Print Art Triennale in Kyoto 2022

第3回
PATinKyoto

京都版画トリエンナーレ2022

3rd PATinKyoto Print Art Triennale in Kyoto 2022

会期:2022412日(火)− 58日(日)
10:00~18:00 ※入場は17:30まで
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館)5月2日は開館します

会場:京都市京セラ美術館 本館 南回廊2階
Kyoto City KYOCERA Museum of Art, Main Building, South Wing 2F

観覧料:一般700円、学生(大・高)500円

開催概要

令和の推し!

’80年代以降、独自の進化を続ける日本の現代版画。
全国の識者によって選ばれた19組の中堅/若手作家の作品を通じて紹介!

’80年代以降、独自の進化を続ける日本の現代版画。全国の識者によって選ばれた19組の中堅/若手作家の作品を通じて紹介!

参加作家一覧

第3回 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ2022 受賞者

「第3回 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ 2022」報告

第3回 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ
 実行委員長

木村 秀樹

「第3回 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ 2022」は、2016年の第2回展(第1回展は2013年)から6年を経ての開催となった。会場となる京都市美術館の大規模改修と、新型コロナ感染症の感染拡大を受けての延期であった。とはいえ第3回展の展示内容の充実ぶりは、前回前々回を凌ぐものであり、内外からも好意的な批評を多々頂く事となった。出品作家たちの意欲的な取り組みはもとより、推薦委員を始めとする関係各位のご協力の賜物である事は言を待たないが、同時に、肯定的あるいは批判的を問わず、本展の目指す方向性に対する認知度が、僅かながらも高まりつつあるという情況の変化を実感する事ともなった。
「 ‘80年代以降の版画、即ち、拡散の飽和の後に出現した多様性を引き受けた上で、「版画なるもの」を新たに発見し直す事は可能か?」*1という問題意識が、活動を遂行する前提として実行委員会に共有されていた思いである。その上で、実行委員会が目指した方向性は、「版画」の、ある一面を拡大/強調してみせると言うのではなく、現在の版画制作の現場の実態を、「平明に、偏り無く、直裁に」反映する舞台/枠組みの提供であった。実現の為に採用した方法、企画遂行の2本柱が、指名推薦制と広い展示空間の提供である。様々な不備や弊害を内包しつつも、自然発生的且つ自発的な批判/批評を誘発する事が出来る開かれた場として進化する為に、いまだ有効な装置であると認識している。
19組、20名の出品者による展示作品を対象に、4本の賞が設けられている。大賞を受賞した吉岡俊直氏は、‘90年代前半から一貫してコンピュータを活用した制作の可能性を探ってきた作家である。今回の出品作では、複数の2D映像を、アプリケーションを使って1つの3D画像に変換/統合する際に生じるズレや歪みを、写真製版のシルクスクリーン技法を通して捕獲し増幅する事に成功している。NISSHA賞を受賞した芦川瑞季氏は武蔵野美術大学大学院に在籍中の若き作家である。様々な技法を使って採集された断片的イメージをコンピュータに取り込み、再構成したイメージをモノクロームのリトグラフで描き直すという、複雑な手続きを通して創り出される作品は、新しい「描き」の可能性を感じさせた。優秀賞は共に関西をベースに活躍する作家が受賞した。澤田華氏は、本に掲載された写真の中に、偶然発見した「気がかり」を様々なメディアを駆使して探索/検証して行く。その発想と手続きの面白さが資料展示会場を思わせるインスタレーションに結実している。森末由美子氏は、レディメイドの通俗性に刺繍等の高級な手仕事を唐突/無謀に組み合わせて創り出された、奇妙にしてユーモラスなオブジェ群をインスタレーションにまとめた。デュシャンの射程圏にありながらも、別種の可能性を探る試みとして好感された。
推薦委員による1名の作家の推薦というプロセスを通過した出品作は、いずれも高い質を有するものである事は言うまでもない。技法や形式の多様性に加え、今やイメージ生成のインフラと化したデジタル/ネットワーク環境を与件として引き受けた上で、如何なる版画制作があり得るのか?各々の出品者の真摯で切実な取り組みを通して緊張感のある展示空間を公開できたものと信じている。

*1「1980年代の現代版画が問いかけたもの」国立国際美術館ニュース2016.4 213号

主催
「第3回PATinKyoto京都版画トリエンナーレ」推進委員会
一般財団法人NISSHA財団
京都市

Organizers
3rd PATinKyoto (Print Art Triennale in Kyoto) Promotional Committee
NISSHA FOUNDATION
Kyoto City

助成
公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団

後援
京都府、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都商工会議所、KBS京都、エフエム京都、一般財団法人京都経済同友会、NHK京都放送局、京都新聞、朝日新聞京都総局、毎日新聞京都支局(順不同)

Supported by

第3回 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ 開催によせて

21世紀に入り、日本の現代版画は、形式や方法の多様性の中で、その独自性を益々進化/深化させています。版画表現の成熟情況に焦点を当て、それを評価する批評的視座を見出す事を目的に、京都版画トリエンナーレは立ち上げられました。
複数コミッショナーの推薦制と広い展示空間の提供を、実施の2本柱に、2013年に第1回展を、2016年に第2回展を、共に京都市美術館を会場に開催しました。2つの展覧会の成功を礎に、第3回 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレは、2022年春、新装なった京都市京セラ美術館を会場に開催予定です。既に出品が決定された20名の若き作家達は、既成の版画の枠組みを超えて、それぞれの版画性を、深くあるいは広く追求し、そして華やかに展示するべく待機しています。
第3回 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレは、日本の伝統文化としての版画、そして現代の版画表現の豊かさを、文化芸術都市京都から世界に向けて発信します。

第3回 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ
 実行委員長

木村 秀樹

主催
第3回 PATinKyoro 京都版画トリエンナーレ 
推進委員会
一般財団法人ニッシャ印刷文化振興財団
京都市京セラ美術館

About PATinKyoto

Print Art Triennale in Kyoto

Unlike contests in which works are submitted by the public, the Print Art Triennale in Kyoto, which started in 2013, adopts a nomination system operated by multiple commissioners with sharp eyes and a wealth of information. In addition, it offers a space for the display of serial works and installation-like masterpieces, so it is an unprecedented landmark event for print exhibitions.

We trust that you will appreciate and support the Triennale, which aims to bring together and introduce the rich expressiveness of printmaking by young to mid-career artists responsible for some of today’s most vibrant cultural activity, and make what is happening in Kyoto in this sphere known to the rest of the world.

Archive

2016
2013

第3回 PAT in Kyoto 京都版画トリエンナーレ
2022
2022年(令和4年)4月12日(火)~5月8日(日)
京都市京セラ美術館 本館 2F 南回廊

第3回 PAT in Kyoto
京都版画トリエンナーレ 2022
2022年4月12日(火)~5月8日(日)
京都市京セラ美術館 本館 2F 南回廊

くわしく