阿部 大介/鷹野 健

Abe Daisuke / Takano Takeshi

阿部 大介

1977 京都府生まれ
2002 京都精華大学芸術学部造形学科版画 卒業
2004 愛知県立芸術大学大学院美術研究科 修了

 
 
鷹野 健

1980 神奈川県生まれ
2003 多摩美術大学美術学部版画専攻 卒業
2005 愛知県立芸術大学美術研究科油画専攻 修了

 
 

2014 「AOMORI PRINT トリエンナーレ2014 企画制作部門『記憶のはがし方』」青森市民美術展示館、夜店通り空き店舗・青森/ 日本
2015 「TRANSITIONS International Exhibition of Prints 2015」 China Print Art Museum・深圳/ 中国
2016 ファン・デ・ナゴヤ美術展 2016『 日本 家』」名古屋市民ギャラリー矢田・愛知 / 日本
「 Peel off the memory -AOMORI」AIN SOPH DISPATCH・愛知 / 日本
「 MAT, Nagoya Studio Project vol.3 : OPEN STUDIO」Minatomachi POTLUCK BUILDING・愛知 / 日本
「 みなとのきおく memory of the port town」Botão Gallery・愛知 / 日本
「 Floating Traces」旧マクドナルド新町店・青森 / 日本
2017 「クリエイティブリユースでアート!『日活のロマン』」調布市文化会館たづくり・東京/ 日本
「 Cross references: 協働のためのケーススタディ」アートラボはしもと・神奈川 / 日本
2018 「VOCA2018 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」上野の森美術館・東京/ 日本
「 反転する場」ギャラリー N神田社宅・東京 / 日本
「 漂跡 -Floating Traces」Ain soph dispatch ・愛知/ 日本
「 Weather-ring Project 構想計画所+記憶のはがし方プロジェクト」galleria grafica bis・東京/ 日本
「 殿様のわらじ – ボタンギャラリー 記録展」Botão Gallery・愛知 / 日本
「 collect」画廊翠巒・群馬 / 日本
2019 「ログとエコー 」旧落石無線送信局・ 北海道/ 日本
「 Graphica Creativa 2019 ‒ Hereafter」Jyväskylä Art Museum・ユバスキュラ/ フィンランド

Abe Daisuke

1977 Born in Kyoto
2002 B.F.A., Print, Kyoto Seika University
2004 M.F.A., Aichi University of the Arts

 
 
Takano Takeshi

1980 Born in Kanagawa
2003 B.F.A., Print, Tama Art University
2005 M.F.A., Aichi University of the Arts

   
 

2014 “Aomori Print Triennale [Sponsored Works]” Aomori City Art Gallery, Vacant store on Yomise dori (Night Market Street)Aomori / Japan
2015 “TRANSITIONS: Three Institutions, an International Exhibition of Prints” China Printmaking Museum, Shenzhen / China
2016 “Fan de Nagoya Art Exhibition 2016 [NIPPON lE (Japan house)]” Nagoya Citizens Gallery Yada, Aichi / Japan
“Peel Off the Memory-AOMORI” AIN SOPH DISPATCH, Aichi / Japan
“MAT, Nagoya Studio Project vol.3: OPEN STUDIO” Minatomachi PoT LUCK BUILDING, Aichi / Japan
“Memory of the Port Town” Botão Gallery, Aichi / Japan
“Floating Traces” Former McDonald’s Shinmachi branch, Aomori / Japan
2017 “Art in Creative Reuse!” Chofu City Culture Hall Tazukuri, Tokyo / Japan
“Cross References” Art Laboratory Hashimoto, Kanagawa / Japan
2018 “VOCA the vision of contemporary art 2018” The Ueno Royal Museum, Tokyo / Japan
“Inverted spaces” Gallery N Kanda, Tokyo / Japan
“Floating Traces” Ain soph dispatch, Aichi / Japan
“Weather-ring Project -Conceptual Architect+Peel Off the Memory Project” Galleria grafica bis, Tokyo / Japan
“The Sandal of King” Botão Gallery, Aichi / Japan
“Collect” Gallery SUIRAN, Gunma / Japan
2019 “Log and Echo” The Formaer Ochiishi Radio Station, Hokkaido / Japan
“Graphica Creativa 2019 – Hereafter” Jyväskylä Art Museum, Jyväskylä / Finland

推薦文

倉地 比沙支(版画家 愛知県立芸術大学教授)

 今から20年以上前、推薦した阿部大介氏と鷹野健氏は私の研究室で学んだ先輩後輩の仲である。私見で大別すれば、創作版画とは一線を画し、現代美術の中に立脚点を探る関西版画に因果性を持つ阿部氏、創作版画から立脚し版による造形表現を基軸にした関東の版画に因果性を持つ鷹野氏。そうした因果を肌感覚で持ちながら、その殻を脱ぎ新たな版の立ち方を見出すべく、中部に来たのであろう。
 1年後輩で入学した鷹野氏と先輩である阿部氏の3人による初めての飲み会、両者の版画の来歴の違いと考え方の違いは必至、相容れず喧嘩になるかもと覚悟の上に臨んだ宴の席。意外にも、旧知の友のごとく仲良くなり、その後のユニットへの展開が象徴するかのように、切っても切れない関係へと変わっていくのである。

対象の「内と外」や「表と裏」の関係や表面の質に執着し、発泡インクによる剥離作品やメディウムはがし摺り版画に展開した阿部氏、素材や材料と肌感覚の描画性にこだわり、オーソドキシーな版のスタンスを持ちながら触手を伸ばす鷹野氏。2者が版と言う仲介を得て、お互いの欠落を埋め合える信頼を共有し、メディウムはがし摺りによる版画ユニットへと繋がっていった。家や漁船など様々な対象があるが、中でも家一軒まるごと凹版摺りする作品は、対象の来歴調査から始まり、途方もない労働力と成し遂げようとする並々ならぬ精神力は、創作版画の棟方のように近視眼的に身体を使って彫り進む、記憶を身体と執念によって擦りこませる儀式のようでもあり、「版画作品と言うべきか迷うような」版画作品とさせながらも、そこに版画の血統や因果性を感じさせる点が、実に面白い。