ツツミアスカ
Tsutsumi Asuka
1980 京都府生まれ
Born in Kyoto
2003 第27回大学版画展 買上賞 町田市立国際版画美術館(東京)
27th National University Exhibition of Prints Purchase Prize Museum of International Print of Machida, Tokyo
2004 あおもり版画トリエンナーレ 優秀賞 青森市民美術展示館
Aomori Prints Triennial Excellence Prize Museum of Civic of Aomori
京展 市長賞 京都市美術館[’06京展賞]
Kyoto City Art Exhibition Second Prize Kyoto Municipal Museum of Art [’06 Excellence Prize]
京都精華大学大学院芸術研究科版画分野修了
M.F.A. Printmaking, Kyoto Seika University
2005 個展 十一月画廊(東京)[’07、’09、’10、’12]
Solo Exhibition Gallery Ju-ichi gatsu, Tokyo [’07, ’09, ’10, ’12]
2009 NIPPON TODAY ロストック市美術館(ドイツ)
NIPPON TODAY Kunsthalle Rostock, Germany
2010 AHAF 2010 グランドハイアット香港(中国)
AHAF 2010 Grand Hyatt Hong Kong, China
日本・ポーランド国際版画展 優秀賞 京都市美術館別館
Japan and Poland International Exhibition of Prints in Kyoto Excellence Prize Kyoto Municipal Museum of Art Annex
2011 第79回版画展 山口源新人賞 京都市美術館
79th Exhibiton of Japan Print Association Second prize Kyoto Municipal Museum of Art
2012 ポーランド・日本国際版画展 ラウンドアバウト・アート・ギャラリー(カトビツ/ポーランド)
Poland and Japan International Exhibition of Prints Roundabout Art Gallery, Katowice, Poland
日本の現代木版画 プリズマット・ギャラリー(クラクフ/ポーランド)
Contemporary Japanese Woodcuts Pryzmat Gallery of ZPAP, Kraków, Poland
推薦文
ツツミアスカの作品
推薦者:黒崎彰(版画家)
ツツミさんは最近では滅多に目にすることのない「木版拓刷り」技法を主に用いて制作する、大変めずらしい若手作家である。近年では、黒白一版の伝統的な拓刷りを数多く発表した笹島喜平の作品が知られるが、錦絵が江戸に誕生した同じ頃、拓の方法を京の都で駆使し、すぐれた花鳥画や風景画を遺した伊藤若冲を忘れてはならない。
中国後漢(AC:2C)の記録に人々が争って石経から拓を刷ったとあり、「拓刷り」は紙に刷った最も早い時期の版画、または印刷であった。それほどに古典的な手法でありながら、ツツミさんの作品からは古さを微塵も感じさせないばかりか、その新鮮なイメージに見るものは圧倒される。
これまで有機的で官能性豊かな植物や花の姿を、執拗に追求してきた彼女が、しばらく前からCGプリントをベースに用いながら拓刷りを重ね、さらにその方向性が明確さを増してきたように思う。数多い近年の受賞もその成果であろうが、古典と現代技術をミックスした全く独自の手法によって、彼女の作品に一層の磨きがかかることを期待している。