2025年5月4日(日・祝)に、第4回PATinKyoto京都版画トリエンナーレ2025 シンポジウム「版画を超えて ー版の拡張性と可能性ー」が開催され、多くの方々にご来場いただき、盛況のうちに終了いたしました。

登壇者からは、現代の版画に関する多角的かつ興味深い視点が提示され、観客の皆さまからの質問も相次ぎ、登壇者との応答も活発に行われ、会場全体が、版画に対する深い関心に満ちていました。

モデレーター吉岡 俊直 (PATinKyoto実行委員・京都市立芸術大学) より

PATinKyoto開催の度に、「これらは全て版画なのですか?」という問いかけを耳にします。版画の定義を問うものであることは明白ですが、それは、拡大解釈され過ぎた版画の定義に対する警鐘であるとも、あるいは、従来の枠を超えた版画の再定義を促すものであるとも解釈できます。いずれにせよ、美術作品の展覧会でありながら、ジャンルそのものを考察する機会となり得る展覧会にふさわしいシンポジウムであったと言えるでしょう。

シンポジウム 版画を超えて ー版の拡張性と可能性ー

開催概要

過去も含め、PATinKyotoの出品作品の中には、「版画」とは即座に捉えがたい作品が散見される。しかし、そういったカテゴリーを逸脱した作品が持つ可能性も否定できない。版画の様な作品。版の原理にまで立ち戻った作品。オーソドックスな版画であるが、これまでの版画ではない作品。「版画」の腑分けから派生し、版の現状と、これからを語る。

5月4日(日・祝) 14:00〜16:00
京都市京セラ美術館 講演室(本館地下1階)

登壇者
青木 加苗 (学芸員・和歌山県立近代美術館)
沢山 遼 (美術批評家・武蔵野美術大学)
髙橋 耕平 (アーティスト・瓜生山学園 京都芸術大学)

モデレーター
吉岡 俊直 (PATinKyoto実行委員・京都市立芸術大学)

左から、吉岡 俊直、沢山 遼、青木 加苗、髙橋 耕平(敬称略)

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